こんにちは、終活のSEです。
今日は Keychron K6 を静音キーボードにするべく、静音化を施してみたのでそれを記事にしてみました。
Keychron K6 の静音化対策
前回の記事で書きましたが、今回は Keychron K6 を使って次の静音化を施してどうなるのかを試してみます。
キースイッチ交換による静音効果
Keychron K6 は Gateron 茶軸で購入したので、今回は Gateron 静音茶軸を購入。
静音といえば 静音赤軸のリニアを選択する人が多いと思いますが、今回はタクタイル感にハマっていることと、FILCO Majestatch HAKUA で静音赤軸を体感していることもあったので、静音茶軸をあえて選択しました。
静音茶軸キースイッチの見た目はそれほど変わりません。
静音茶軸を分解。
茶軸と静音茶軸はの大きな違いは、写真のようにステムに静音対策がほどこされている点のようです。
キースイッチを静音茶軸へ変更した結果、
静音効果は抜群!!ただ打鍵感とはトレードオフの関係
実際に試打すると、若干のタクタイル感は残っているものの心地よさはなくなり、代わりに打鍵音はかなり静かになりました。
静音対策だけで考えると、キースイッチ交換による静音対策は効果絶大で、タクタイル感にこだわらなければ、かなり納得できる静音化と言って良いと思いました。
キーフィルムによる静音効果
キーフィルムは、キースイッチを分解してアッパーボディとロアボディの間に挟み込み、ガタツキや隙間をなくすものになります。
キースイッチを分解後、キーフィルムを取り付けます。
キースイッチにキーフィルムを施した結果、
打鍵感が良くなった気もしますが、静音効果は体感できず。
キーフィルムはキースイッチのガタツキや隙間をなくすものなので、静音効果がアップとはなりませんでした。
また打鍵感の心地よさが大きくアップしたわけでもなく効果は微妙なように感じられ、少なくとも大きな静音効果があるようには体感できませんでした。
静音リングによる静音効果
過去記事でクリッキータイプの青軸だと静音効果が見込めましたが、Gateron 静音茶軸ではどうでしょうか。
Keychron K6 のキーキャップに静音リングを取り付けた結果、
静音リングを Gateron 静音茶軸へ取り付けた場合の静音効果は微妙
私には Gateron 静音茶軸に静音リング取り付け前後での静音効果はあまり感じられませんでした。
まったく静音化がないとは言えませんが、はっきりと静音効果があるとも言えないような微妙な違いです。
静音リングは価格的には導入しやすいので、静音にこだわる方はやってみるだけの価値があるかもしれません。
ルブによる静音効果
過去記事でロープロファイル Keychron オプティカルスイッチ茶軸にルブによる静音効果を試してみましたが、今回は Gateron 静音茶軸にさらにルブってみます。
Holy Panda キースイッチ購入時にお試しで購入していた、G-LUBE を使ってみました。
この製品はあまり評価を得ていないようで、リニアだと Krytox GPL 205 GRADE 0 、タクタイルだと Tribosys 3203、スプリングはオイル系が推奨などあるようですが、面倒なのですべて部位に G-LUBE を利用しました。
塗った箇所は、以下の記事を参考にしてみてください。
Gateron 静音茶軸をルブしてみた結果、
キー入力が滑らかになり、ルブ前よりも打鍵音が微妙に優しい音になった。。。かな?
静音的な効果は微妙ですが、打鍵音は微妙に優しい音になったような気がします。
ルブというこの作業は、個人的には静音リングよりも気に入っています。
理由は、好みのキーを手に入れた後、ルブを使って微妙な打鍵感や打鍵音の調整をすることができると感じているからです。
欠点は、一度ルブしてしまうと元に戻すのが非常に面倒ということです。
お試しに1つのキーだけをルブして、様子を見ながらルブするキースイッチの数を増やすのがいいでしょう。
防音・吸音・制振シート、マスキングテープによる静音効果
キーボード本体に施す静音化対策としては、打鍵時にキーボード内に反響する打鍵音を抑えたいために防音や吸音、制振シート、マスキングテープなどを入れます。
このような対策は、最新のゲーミングキーボードなどでは吸音フォームといった名称でほぼほぼ取り入れられていると言っても過言ではありません。
が、今回は吸音フォームを用意できなかったので、厚めのスポンジを入れてみて静音化できるのか確認してみます。
厚めのスポンジをキーボードに沿って、両面テープで貼り付けました。
打鍵時に響く反響音が気持ち減った…かな?
アルファベットキーに関して反響音はそれほど発生していないのですが、スタビライザーがついているスペースバーやエンターキーなどのキーを押すと、「キーン」という反響音が相変わらず鳴ります。
試してみたのはスポンジや制振シート、防音フォーム、EVAシートの4種類を使って、キーボードケース底、PCBボードにも貼り付けてみましたが、うまく反響音をなくすことができませんでした。
スタビライザーがついているキーからの反響音がなくなるだけで、Keychron K6 の完成度がより上がるのに私に技量がなくて残念です。
スタビライザーに施せる静音対策
スタビライザーは、スペースバーやエンターキーなどに利用されているKeychron K6 でいうとこの部分の部品になります。PCBから取り外すためには、この箇所を抑えると取り外すことができます。
スタビライザーを分解してルブします。
なお私の Keychron K6 はスタビライザーやキースイッチはルブされた状態で出荷されていましたが、再度ルブします。
スタビライザーで摩擦が発生する箇所にルブをします。
次にスタビライザーを取り付けるPCBの場所へ、メラニンテープを取り付け余計なPCBとスタビライザーで余計な反響音がならないようにします。
スタビライザーがついているキーの打鍵音が少し静かになったような気がする。
そんな感じの印象を受けました。
なお PCB ボードにスタビライザーをつける部分には、テフロンテープを使って隙間をなくし、不要な音が発生しないように対策をしました。
が、制振シートのところでも話しましたが、スタビライザーがついているキーを押すときに発生する反響音をなくすことができませんでした。
次回静音化を行うことがあれば課題として解決できればと考えています。
キーボード以外でキーボードに施せる静音対策
キーボード以外でキーボードに施せる静音対策と言えば、やはりマウスパッドだと思います。
キーボードの裏に取り付ける静音マットとマウスパッドのどちらが静音効果があるかと言えば、マウスパッドのほうが厚みがありますので断然静音効果が高いです。
マウスパッドを導入すると、打鍵時の不要な振動がデスクに伝わりにくくなり不要な音の発生が防げたり、デスクを通じて発生する振動が伝わりにくくなるため、そのような不要な振動による音の発生も防げます。
打鍵がかなり強めの方で、キー入力するたびにデスク上のものに微振動が伝わるような方にはオススメの静音対策です。
まとめ
まとめて静音対策を施すことで、Keychron K6 キーボードの静音化がかなりできました。
目的別に効果が高い対策順に並べ替えると、次のようになると感じました。
打鍵音を少しでも抑えて静音化したい
- 静音キースイッチへ交換
- 静音リングをキーキャップへ取り付け
- キースイッチへルブ(潤滑)を施す
もっとも1が効果が大きい、2、3になると効果が小さくなります。
この3つを施すと打鍵音はかなり抑えられると思います。
デメリットは、キースイッチ本来の打鍵感が多少なりとも変化してしまうことです。
打鍵感が変化してしまうのが嫌な方は、2を試し3を試してみるのをおすすめします。
打鍵時に発生する反響音を抑えて静音化したい
- キーボード本体に制振材や吸音材を取り入れる
- マウスパッドをキーボード下に敷く
キーボード本体に制振材や吸音材を取り入れることで、キーボード本体内で発生している反響音をかなり抑えることができるという記事が沢山アップされています。(私はあまり効果が得られませんでしたが。。。)
キーボードを硬い机の上で利用していると、どうしても余計な振動が発生していますので、マウスパッドを取り入れて、余計な振動が発生しにくい環境にするのもありだと思います。
デメリットはキーボードを分解して制振材や吸音材を取り付ける必要があり、分解するだけとはいえ失敗する可能性がある、費用がそれなりに掛かってしまうなどが考えられます。
結論
段階的に静音化を施しながら、納得できる打鍵感、打鍵音を探求していくのは楽しいと感じました。
今回はスタビライザーの静音化がうまくできず、徹底静音というわけにはいきませんでしたが有意義な時間を過ごせたと思います。
で、結局 Keychron K6 でスタビライザーがあるキーを押したときの反響音を抑えることができなかったので、自作キーボードで解決をすることにし、同時に Keychron で感じていた問題点を解決することにしました。
次回は自作キーボードを記事にする予定です。興味のある方はまたお時間があるときにアクセスしてみてください。