こんにちは、終活のSEです。
今日は実際にウルトラワイドディスプレイを使ってみて、購入の際に4Kディスプレイとどちらがいいのか迷った部分やウルトラワイドディスプレイが優れている点を書きたいと思います。
今回実際にLG 35WN75C-B ウルトラワイドディスプレイを購入し、使い勝手も含めてレビューしているので興味があれば参考にしてみてください。
4Kディスプレイとウルトラワイドディスプレイのスペック
根本的な違いは、解像度とアスペクト比です。
解像度
4K ディスプレイとウルトラワイドディスプレイの解像度の違いは明白です。
インチ | 解像度 | PPI | |
4Kディスプレイ | 31.5 | 3840×2160 | 140 |
4Kディスプレイ | 23.8 | 3840×2160 | 185 |
ウルトラワイドディスプレイ | 34.0 | 3440×1440 | 118 |
ウルトラワイドディスプレイ | 49.0 | 5120×1440 | 223 |
iMac Retina 5K | 27.0 | 5120×2880 | 218 |
PPI は1インチ(2.54cm)の画素密度を表す数値で、数値が高いほど精細な画像を見ることが可能いえます。
4Kディスプレイを見てもらえばわかりますが、インチ数が小さいほどPPI数値が高いため精細な画像や映像を見ることが可能です。
逆にウルトラワイドディスプレイは、インチ数が小さくてもPPI数値が低いため精細な画像や映像を見ることは難しいです。
なお iMac Retina 5K はPPIが218 と飛び抜けており、精細な画像や映像を見ることに適していると言えます。
このあたりは精細な画像や映像を見るためにPPIが高い数値のディスプレイを選ぶべきか、映画やYoutubeなど迫力がある映像を求める場合はある程度のインチ数が必要なためPPIをある程度妥協するのかが求められます。
つまりウルトラワイドディスプレイと4Kディスプレイをそもそも想定された利用用途が異なっており、4kディスプレイは、精細な画像や映像を見る必要がある場合に選択することが適切といえ、ウルトラワイドディスプレイは繊細さはそれほど必要なく、作業領域の広さを求める場合に適切だといえます。
アスペクト比
インチ | 解像度 | アスペクト比 | |
4Kディスプレイ | 31.5 | 3840×2160 | 16:9 |
4Kディスプレイ | 23.8 | 3840×2160 | 16:9 |
ウルトラワイドディスプレイ | 34.0 | 3440×1440 | 21:9 |
ウルトラワイドディスプレイ | 49.0 | 5120×1440 | 32:9 |
iMac Retina 5K | 27.0 | 5120×2880 | 16:9 |
4Kディスプレイはアスペクト比16:9、ウルトラワイドディスプレイはアスペクト比21:9または32:9です。
アスペクト比が16:9の場合、ディスプレイのインチ数とディスプレイまでの距離次第になりますが、すべてを視野内に含むことが可能です。
しかしアスペクト比が21:9以上となると、ディスプレイのインチ数とディスプレイまでの距離次第ではすべてを視野内に含むことが可能ですが、実際に作業するとなると映像や文字を識別することができないほどディスプレイとの距離を取る必要があります。
まとめ
解像度とPPI、アスペクト比と確認してきましたが、4Kは精細な映像や画像を見るために必要なスペックを備えているといえます。
逆にウルトラワイドディスプレイは、4Kのような精細な映像や画像を見るためではなく、一定の水準で作業範囲が広くなるようなスペックを備えていると言えます。
結局4Kディスプレイかウルトラワイドディスプレイか何を基準に選ぶ?
結局何を基準に4Kディスプレイかウルトラワイドディスプレイを選択するのか?
映像や画像を見るなら4K、ビジネス用途ではウルトラワイドディスプレイを選択!
というのがウルトラワイドディスプレイを実際に使ってみた私の結論です。
4Kディスプレイのメリット・デメリット
私が思う4Kディスプレイのメリットをまとめると次の通りです。
- 画素密度が高いため繊細な映像や画像を高画質で見ることができる
- DisplayHDR やsRGB、Adobe RGBといった映像や色域の規格に対応
つまり高画質で規格に沿った色域表現が可能なディスプレイです。
私が思う4Kディスプレイのデメリットをまとめると次の通りです。
- 画素密度が高い作業を必要としない場合は、横の作業領域が狭い
- インチ数が大きくなればなるほど、縦が大きくなるため目線の移動に疲れる
画素密度が高い作業を必要としないビジネス用途だと横の作業領域が広いほうが作業効率が上がりますし、インチ数が大きくなると縦の目線移動が思ったより疲れます。
4Kディスプレイは何らかの作業を行うものではなく、映像や画像など遠目から全体的に眺めるような作業が向いているように感じました。
ウルトラワイドディスプレイのメリット、デメリット
私が思うウルトラワイドディスプレイのメリットをまとめると次の通りです。
- 画素密度は低いが横の作業領域が広いため様々な作業が効率的に可能
- 縦の作業領域はほとんどの目線移動を必要としないため目線移動に疲れない。
ビジネス用途であれば、ウルトラディスプレイが向いていると感じるはずです。
私が思うウルトラワイドディスプレイのデメリットをまとめると次の通りです。
- 画素密度が低いため、映像や画像の繊細さが4Kディスプレイと荒く感じる
4Kディスプレイもウルトラワイドディスプレイも一長一短ですが、メリット・デメリットを参考に主な用途にあわせて購入することをオススメします。
オススメディスプレイ
個人的にオススメするディスプレイを紹介してみます。
PPIは低めの4K IPSディスプレイですが、HDR10対応、デジタルシネマ規格の色空間DCI-P3を95%(標準値)カバーしてFreeSync 機能もある高機能な4Kディスプレイ。
PPI高めの高密度 4K IPS ディスプレイ。ちらつきを抑えるフリッカーセーフもついているリーズナブルな4Kディスプレイ。
PPI 低めの34インチウルトラワイドディスプレイ。sRGB 99% カバー。HDR対応、FreeSync機能やフリッカーセーフ機能など多機能なディスプレイ。
大きな作業範囲が特徴の49インチウルトラワイドディスプレイ。DisplayHDR400に対応。