こんにちは、終活のSEです。
今日はWiFi6ルーター、NEC Aterm WX6000HP PA-WX6000HP を購入したのでレビューをしていきたいと思います。
この記事で共有できる内容は5つです。
- パッケージと付属品
- インターネット接続手順
- セキュリティ設定
- 電波強度とリンクスピード
- メリット・デメリット(不要となった機能)
実際に利用してみた3ヶ月後の評価記事をアップしてみましたので、参考にこちらからどうぞ
パッケージと付属品
外装はこんな感じ。
驚いたのは、この製品の箱は写真のとおりゆるゆるです。ここまでゆるゆるだと中古製品ではないのか?と思うほどのゆるさ。こんなことってあるんですね。
付属品は、ルーター本体、スタンド、電源アダプタ、電源ケーブル、LANケーブル、つなぎかたガイドの6つです。
ルーター本体をNEC Aterm WR9500Nと比べると、1.25倍ぐらいに大きくなっていました。
インターネット接続手順
ちょっと驚いたのはインターネットへ接続するまでの手順。
従来であれば接続するまでに、ウェブブラウザを使った設定が必要でした。
しかしNEC Aterm WX6000HP PA-WX6000HPは、WANケーブルをWANコネクタへ接続。
その状態かららくらくQRスタートアプリを使えば、自動的にv6プラスでプロバイダと接続してくれました。
従来であればWiFi設定やLAN設定などをしないとインターネット接続設定ができませんでしたが、そのような設定が不要なので、この点はかなり便利になっていると感じました。
セキュリティ設定
セキュリティ設定も特にすることがなかったのですが、次の3つの設定を変更しました。
ネットワーク名(SSID)
初期設定だとルーターのメーカーや機種がある程度推測できてしまうため、メーカーや機種が推測しにくいものに変更しました。
暗号化モード
暗号化モードの初期値はWPA2-PSK(AES)でしたが、より暗号化強度が強いWPA3-SAE(AES)が選択WPA2-PSK(AES)/WPA3-SAE(AES)へ変更。
暗号化キー
初期値も十分複雑な値でしたが、ルーター毎にユニークな値であるかどうかを判断できなかったため、暗号化キー設定変更。
電波強度とリンクスピード
前回の記事でWiFiルーターの設置場所変更した場所へ、NEC Aterm WX6000HP PA-WX6000HPに置き換えました。
測定結果は次の通り。
2.5GHz | 2.5GHz | 5GHz | 5GHz | |||
測定場所 | 障害物 | 距離 | 電波強度 | リンクスピード | 電波強度 | リンクスピード |
1F測定場所A | 2枚 | 1 | -49dBm | 223Mbps | -56dBm | 1134Mbps |
1F測定場所B | 3枚 | 0 | -55dBm | 229Mbps | -63dBm | 1134Mbps |
1F測定場所C | 3枚 | 1 | -46dBm | 229Mbps | -52dBm | 1200Mbps |
1F測定場所D | 2枚 | 2 | -42dBm | 229Mbps | -45dBm | 1200Mbps |
1F測定場所E | 2枚 | 4 | -28dBm | 226Mbps | -41dBm | 1200Mbps |
1F測定場所F | 2枚 | 5 | -36dBm | 229Mbps | -53dBm | 1200Mbps |
2F測定場所G | 1枚 | 3 | -58dBm | 216Mbps | -73dBm | 670Mbps |
2F測定場所H | 1枚 | 2 | -45dBm | 219Mbps | -53dBm | 907Mbps |
2F測定場所I | 0枚 | 4 | -52dBm | 229Mbps | -64dBm | 907Mbps |
2F測定場所J | 1枚 | 6 | -40dBm | 216Mbps | -57dBm | 648Mbps |
2F測定場所K | 2枚 | 7 | -59dBm | 162Mbps | -70dBm | 680Mbps |
リンクスピードが向上しほぼ650Mbps以上、電波強度も-75dBm以内と安定した通信が期待できそうです。
つまりNEC Aterm WX6000HP PA-WX6000HPに置き換えたことで、電波強度やリンクスピードが上昇したということが証明されたことになります。
メリット・デメリット(不要となった機能)
NEC Aterm WX6000HP PA-WX6000HP買い替えしたメリット、デメリットを書いてみたいと思います。
メリット
- WiFiの電波強度やリンクスピードがアップ。
- WPA3-SAE(AES)によるセキュリティアップ
NEC Aterm WX6000HP PA-WX6000HPルーターに変更したことにより電波強度が上がり、各部屋のリンクスピードがアップしたため、かなり快適なWiFi環境になりました。
またWPA3-SAE(AES)といった最新の暗号化プロトコルが利用できるようになりセキュリティがアップした。
メリットはこの2点ぐらいですが、WiFi通信の安定とリンクスピードのアップが買い替えの目的だったため、十分に価値があったことになります。
デメリット(不要となった機能)
デメリットではなく、正確には不要となった機能というところですね。
- 無線LANのMACアドレスフィルタがなくなった。
- ESS-IDステルス機能を使うと接続できない端末が出た
無線LANのMACアドレスフィルタがなくなった。
後述するESS-IDステルス機能とほぼ同じ結論ですが、無線LANのMACアドレスフィルタはほぼほぼセキュリティ的には意味のない機能だそうです。
ESS-IDステルス機能の説明と同様に、いたずらは防止できる程度でそれ以上のセキュリティ向上にはならないということみたいで、NEC Aterm WX6000HP PA-WX6000HPではこのMACアドレスフィルタ機能がなくなっていました。
ESS-IDステルス機能を使うと接続できない端末が出た
NEC Aterm WR9500NにESS-IDステルス機能を使って接続できていた端末が、NEC Aterm WX6000HP PA-WX6000HPへ変更後に接続できなくなりました。
結局いろいろと調べた結果、ESS-IDステルス機能を無効(初期設定は無効)にすることで解決しました。
ESS-IDステルス機能は、SSIDが直ぐに相手に知られてしまうか、SSIDを知られてしまうまでに少し時間がかかってしまうか、といったぐらいの違いしかないようです。
ESS-IDステルス機能は無意味とまではいかないものの、いたずら防止にはなるといったものぐらいのレベルのようです。
本来のセキュリティを高めるという意味ではあ、WPA2-SAE(AES)やWPA3-SAE(AES)といった仕組みを利用し、しっかりとした暗号化キーを設定するほうがセキュリティアップに繋がるということらしいです。
その他
他に思ったところは、この製品の壁掛け機能って必要なんですかね?
壁掛けできるから、電源アダプタが目立たないようにルーターへ収納できるのかと思いきや丸出し。
皆さん色々と工夫して壁掛けしていますが、ルーターへ収納できないのであれば壁掛け機能はいらないなぁと思いました。
後、思った以上にルーターが大きいので存在感が大きくなったなぁと思いました。
買い替えするべきかどうか
NEC Aterm WX6000HP PA-WX6000HPをレビューしましたが、私の測定環境下では電波強度あがりリンクスピードがWiFi5 ルーターの最大である 650Mbps とほぼ同値となっていてかなり早くなっています。
つまり現状のWiFiルーターに電波強度やリンクスピードの不満があるようであれば、買い換える価値は十分あると個人的には思いました。
ただし過去記事を参考に、最適なWiFiルーターの設置場所を導き出さないと、WiFiルーター置き換えだけでは電波強度やリンクスピードの改善が難しい環境もあると思いますので注意してください。
安定性や不具合などは1ヶ月後レビューという形式で記事にしてみたいと思っています。