こんにちは、終活のSEです。
今日は PCI-Express Gen4 に対応した Seagate FireCuda 520 M.2 1TB PCIe Gen4x4 パフォーマンスを測定し、メリットとパフォーマンスについて考えてみたいと思います。
Gen4 対応 NVMe M.2 FireCuda 520 のパフォーマンス
実は記事にはしていませんが、Ryzen 5600X を搭載できる ASUS ROG STRIX B550-F GAMING マザーボードをベースにパソコンを新調しました。
ASUS ROG STRIX B550-F GAMINGマザーボードは、PCI-Express Gen4 に対応しているため、Gen4 に対応している NVMe M.2 FireCuda 520 1TB を購入してパフォーマンス測定することにしました。
OS | Windows 10 Home 21H1 |
マザーボード | ASUS ROG STRIX B550-F GAMING |
CPU | AMD Ryzen 5 5600X |
メモリ | DDR4 16GBytes |
NVMe M.2 | FireCuda 520 1TB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti |
Windows10 NVMe M.2 FireCuda 520 のパフォーマンス測定
CrystalDiskMark 8.0.4
シーケンシャル READ/WRITE がとてもアップしています。()内の%はSeagate FireCuda 520 1TBに対しての性能差です。
Seagate FireCuda 520 1TB | WD BLUE SN550 NVMe SSD 1TB | Crucial CT525MX300SSD1 | |
SEQ1M Q8T1 | 4988.83 | 2453.32(49%) | 526.04(11%) |
SEQ1M Q1T1 | 3054.72 | 1680.17(55%) | 442.30(14%) |
RND4K Q32T1 | 662.38 | 553.51(84%) | 316.02(48%) |
RND4K Q1T1 | 61.53 | 52.58(85%) | 25.91(42%) |
ファイルコピーなどで目安となるシーケンシャル READ は、倍以上の性能アップ。
OS起動やウェブ閲覧などで目安となるランダム READは、1割弱と倍近い性能アップ。
FireCuda 520 1TB | WD BLUE SN550 NVMe SSD 1TB | Crucial CT525MX300SSD1 | |
SEQ1M Q8T1 | 4289.85 | 1984.16(46%) | 439.36(10%) |
SEQ1M Q1T1 | 4287.85 | 1909.77(45%) | 414.10(10%) |
RND4K Q32T1 | 413.22 | 322.91(78%) | 254.38(62%) |
RND4K Q1T1 | 233.02 | 149.46(64%) | 100.76(43%) |
シーケンシャル WRITEは、倍以上の性能アップ。
ランダム WRITE は、2割弱と倍以上の性能アップ。
パフォーマンスまとめ
測定結果からは、SATA 系のSSDから乗り換えた場合は違いを体感できる可能性が高く、既に NVMe M.2 系を利用しているユーザは、違いを体感することは難しいかもしれない。
実際にWD BLUE SN550 NVMe SSD 1TB から乗り換えたわけですが、体感するほどの違いは感じませんでした。
Gen4対応のものを購入するかどうかも含め、速度で選択するならNVMe M.2 一択、価格と容量で選択するならSATA系のSSDかなと思いました。
特に NVMe M.2 系でも、Gen4でなければ価格と速度、容量で随分とコストパフォーマンスが高い製品が増えてきたように思います。
Windows10 NVMe M.2 FireCuda 520 のメリット
こちらの記事でも書きましたが、やはりI/O処理数に対してのCPUリソースの使用率の低さがメリットです。
Gen4 対応の FireCuda 520 にもなると、大量のI/O処理が可能になるため一見CPUリソースの使用率が高く見えますが、I/O処理数に対してのCPUリソース使用率は低いといえます。
ただ何らかの理由で Gen4 対応の FireCuda 520 を限界まで利用しつつ、各アプリケーション処理をこなすような場面では、物理コア数が少ないCPUだと限界まで利用しつつ、各パプリケーション処理は難しい状況になるかもしれません。
なお Seagate FireCuda 520 には、5年間保証もついているためそのあたりは安心です。
まとめ
- Gen4で2021年7月時点で最速に近いI/O性能が手に入る
- 容量と性能で価格と比べると、Gen3 NVMe M.2 対応のほうがお得
- I/O性能とCPUリソース使用量の低さもメリット
- 5年間保証もついてくる
Gen3 NVMe M.2 の環境から Gen4 NVMe M.2 環境へ移行した場合のメリット、デメリットはこんな感じでした。
まだまだGen4対応のNVMe M.2 は、Gen3 NVMe M.2 と比べるとまだまだ価格は高く、最新のGen4でなくても良いのであれば、Gen3 NVMe M.2 でも構わないと思います。