こんにちは、終活のSEです。
実はWifi6ルーターは注文したので近日中の届く予定ですが、前回の記事に引き続き屋内のWiFi環境を測定し直してみました。
この記事で共有できる内容は3つです。
- WiFiルーターの電波強度とリンクスピードの確認方法
- 想定した速度でWiFiルーターと通信できているかどうか
- WiFiルーターの設置場所が適切かどうかの把握
前回の記事では、WiFi6ルーターに買い換えるとどのようなメリットがあるのかを記載していますので、良かったらこちらから参考にしてみてください。
WiFi4 WiFi5 ルーターの電波強度、通信速度を測定
現状利用しているWiFi4とWiFi5ルーターの電波強度、通信速度を測定して、近日中に来るであろうWiFi6ルーターの設置場所を事前に検討しておきたいと思います。
なお今回利用するのは、 アイ・オー・データ様がリリースされている無償アプリ「Wi-Fiミレル」を使って、電波強度、通信速度を測定しました。
この無償アプリを使うことで、WiFiルーターと端末の電波強度とリンクスピードが確認できますので、想定した速度でWiFiルーターと通信できているか、ルーターの設置場所が適切なのかどうかを確認できます。
WiFi 電波強度の確認
各項目の説明をしておきます。
障害物
ドアを1、階層を挟む場合は2とした壁の枚数。
距離
直線距離で結んだ距離が近い順。同じぐらいの距離の場合は、同じ数値。
電波強度(dBm)
電波強度は、0dBmに近い方が強度が強く、-60dBm よりも -50dBm のほうが電波が強いということになります。
なお電波強度(dBm)は、-30dBm~-50dBmは非常に良好で問題なく、-70dBmまではネット・サーフィンなどでは特に問題なく利用することが可能です。-70dBm以降になると安定した速度を得られない可能性が高くなります。
リンクスピード(Mbps)
リンクスピードは、WiFiルーターとWiFiルーターに接続している端末間の通信速度になります。
リンクスピードが144Mbps よりも 300Mbps の方がWiFiルーターとWiFiルーターに接続している端末間の通信速度は早いということになります。
NEC Aterm WR9500N WiFi4 測定
2Fの机の下のPC上に設置してある、NEC Aterm WR9500N。
Wi-Fiミレルで測定した結果は次の通りでした。
2.5GHz | 2.5GHz | 5GHz | 5GHz | |||
測定場所 | 障害物 | 距離 | 電波強度 | リンクスピード | 電波強度 | リンクスピード |
1F測定場所A | 2枚 | 1 | -59dBm | 117Mbps | -70dBm | 270Mbps |
1F測定場所B | 3枚 | 0 | -70dBm | 115Mbps | -76dBm | 300Mbps |
1F測定場所C | 3枚 | 1 | -59dBm | 130Mbps | -66dBm | 270Mbps |
1F測定場所D | 2枚 | 2 | -50dBm | 130Mbps | -48dBm | 300Mbps |
1F測定場所E | 2枚 | 4 | -50dBm | 104Mbps | -61dBm | 300Mbps |
1F測定場所F | 2枚 | 5 | -57dBm | 144Mbps | -69dBm | 120Mbps |
2F測定場所G | 1枚 | 3 | -55dBm | 130Mbps | -60dBm | 300Mbps |
2F測定場所H | 1枚 | 2 | -53dBm | 144Mbps | -58dBm | 243Mbps |
2F測定場所I | 0枚 | 4 | -35dBm | 144Mbps | -44dBm | 270Mbps |
2F測定場所J | 1枚 | 6 | -46dBm | 144Mbps | -61dBm | 300Mbps |
2F測定場所K | 2枚 | 7 | -68dBm | 144Mbps | -78dBm | 188Mbps |
バッファロー WXR-1750DHP2 WiFi5 測定
1Fの納戸の棚上に設置してある、バッファロー WXR-1750DHP2。
Wi-Fiミレルで測定した結果は次の通りでした。
2.5GHz | 2.5GHz | 5GHz | 5GHz | |||
測定場所 | 障害物 | 距離 | 電波強度 | リンクスピード | 電波強度 | リンクスピード |
1F測定場所A | 2枚 | 1 | 未測定 | 未測定 | -50dBm | 866Mbps |
1F測定場所B | 0枚 | 0 | 未測定 | 未測定 | -34dBm | 866Mbps |
1F測定場所C | 1枚 | 1 | 未測定 | 未測定 | -46dBm | 351Mbps |
1F測定場所D | 2枚 | 2 | 未測定 | 未測定 | -66dBm | 468Mbps |
1F測定場所E | 2枚 | 4 | 未測定 | 未測定 | -63dBm | 351Mbps |
1F測定場所F | 2枚 | 5 | 未測定 | 未測定 | -67dBm | 390Mbps |
2F測定場所G | 3枚 | 3 | 未測定 | 未測定 | -61dBm | 104Mbps |
2F測定場所H | 2枚 | 2 | 未測定 | 未測定 | -68dBm | 468Mbps |
2F測定場所I | 3枚 | 4 | 未測定 | 未測定 | -68dBm | 86Mbps |
2F測定場所J | 4枚 | 6 | 未測定 | 未測定 | -76dBm | 86Mbps |
2F測定場所K | 4枚 | 7 | 未測定 | 未測定 | -74dBm | 177Mbps |
まとめ
NEC Aterm WR9500NはWiFi4で2.4GHz帯は、電波強度が-70dBm以内となっており障害物があっても安定したリンクスピードがでています。5GHz帯は、障害物の枚数や距離によってはバッファロー WXR-1750DHP2と同様にガクンとリンクスピードが落ちる傾向があるようです。
バッファロー WXR-1750DHP2 はWiFi5ということもあり、障害物がない、または距離が近ければ866Mbps出ていますが、5GHzということもあり障害物の枚数が多くなるとリンクスピードがガクンと落ちる傾向があるように思います。
ほぼほぼ想定したとおりの電波強度とリンクスピードでした。
WiFi6 ルーターの設置場所検討
部屋の配置等はお見せできませんが、2階に設置してあるNEC Aterm WR9500N WiFi4 5GHz から見た1Fの各電波強度。
NEC Aterm WR9500Nルーターの2F左上側に設置していることもあり、1Fの下側と2F右下側が赤くなっていて、電波が届きにくい状態のようです。
このような測定結果から、WiFi6ルーターは1Fと2Fの中心の目立たないところへ設置し、各部屋への距離がほぼ一定になるような場所へ設置しようと考えています。
またWiFi6 ルーターが届いたら今回測定した結果と比較し、ずっと疑問だったアンテナによる電波強度やビームフォーミング機能などがどこまで進化しているのか確認してみたいと思います。
WiFiルーター設置場所変更
今回はWiFiルーターの設置場所が最適かどうか測定してみたわけですが、WiFi6ルーターに買い換える前に、現状のルーターの設置場所を最適と思われる位置に配置換えするだけでどれだけ効果があるのか測定してみました。
思ったより効果がありましたので、良かったらこちらから参考にしてみてください。